ランナーズ・ハイになったことありますか?
ランニングをすると呼吸が速くなり、心臓の鼓動も速くなります。
それは快適な感覚ではなくしんどいと感じる人の方が多いのではないでしょうか。
ランナーズ・ハイとはその状態が抜けると急に多幸感に包まれた
状態になることです。
実は走っている最中にこの状態になる人は案外少なく
走り終わってからしか感じない人の方が多いようです。
その時に体に起こっているのは脳内にエンドルフィンが増えるからだと言われています。
このエンドルフィンのことを脳内モルフィネとも言います。
しかし、調べていくと運動によって血中のエンドルフィンが増えることは確かですが
これは血液脳関門を通過できないのです。
血液脳関門というのは脳に有害なものを入れないように、そして脳から不必要に必要な物質を
出さないようにしている関門です。
つまり、エンドルフィンは脳の血管の中には移動できないことがわかりました。
では何が多幸感をもたらすのでしょうか?
運動をすると血中の内因性カンナビノイドが増えることが分かっています。
内因性カンナイノイドは血液脳関門を通過することができます。
今では運動により多幸感に包まれ、リラックスした感覚になるのは
この内因性カンナイノイドが増えたことによると言われています。
適度な運動が内因性カンナビノイドシステムを整えて
私たちの健康に関与するというのはこのことです。